くまのがっこう音楽劇

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特別対談 鈴井亜美×吉田ゐさお

子育てをしている
2人だからこそ語れる
くまのがっこう音楽劇への
想い

デビュー25周年を迎えたメロディー姫役の鈴木亜美さんとクリエイティヴプロデューサーをつとめる
吉田ゐさおさんとの対談が実現。子育てとの両立や知られざる制作の舞台裏に迫る!

PROFILEプロフィール

メロディー姫役 鈴木亜美

メロディー姫役 
鈴木亜美

オーディションバラエティ「ASAYAN」(テレビ東京) を経て、小室哲哉プロデュースで1998年「love the island」で歌手デビュー。女優としても活動し、数々の映画やドラマに出演し2008年には聴覚障害を持つ少女を演じた「愛の劇場・ラブレター」で昼ドラマ初主演を飾り、2011年には日中国交正常化四十周年記念舞台「ジンギスカン~わが剣、熱砂を染めよ~」に出演するなど、着実に歩みを進める。

音楽・クリエイティヴプロデューサー 吉田ゐさお

音楽・クリエイティヴ
プロデューサー 
吉田ゐさお

東京音楽大学作曲科卒業後、96年に「jungle smile」のメンバー(作編曲担当)としてデビュー。有線放送大賞新人賞受賞など華々しく活躍し、数々の楽曲提供、プロデュースを行う。「唄踊りモノの名手」「CM音楽の巨匠」として作曲依頼が殺到。「キレイモ」や「タンスにゴンゴン」等ユニークで耳に残るCM楽曲を多数制作。また、舞台などにも出演する俳優としての一面も持つ。子ども向けアニメNHK「オトッペ」音楽担当。

INTERVIEWインタビュー

特別対談インタビュー 鈴井亜美×吉田ゐさお 対談イメージ

母親になって、今までとは違うような雰囲気を出すのもいいかもなって

ゐさおくまのがっこう音楽劇のメロディー姫役のオファーが来たとき、どう感じましたか?

亜美最初、お話を頂いたときに姫役というのを聞いていなかったんです。くまのがっこう音楽劇ということで、ジャッキーっていう女の子の主演が2人いて、その中の役だと…もしかしたら姫役かも?みたいな。舞台も久しぶりだったし、母親になって今までとは違う雰囲気で演じてみるのもいいかもな、という気持ちでいました。

ゐさお姫役は、擬人化するというか、役に当たる人がなかなか難しいんですよ。国を統治している偉い人、尊敬されるようなキャラクターじゃなきゃダメだし、若すぎてもダメだし、年齢がいきすぎててもちょっと違うかもしれないし、姫という役は結構むずかしい。それで亜美さんのお名前が上がった時に、もう亜美さんしかないでしょ!!となりました。一か八か依頼してみよう?と。

亜美すごくうれしいです。最初はまだ決まるかわからない状態でしたが、やってみたい気持ちがありました。

特別対談インタビュー 鈴井亜美×吉田ゐさお 対談イメージ

子どもが「これ、お父さんの音楽だね」。それが喜びややりがいになる

ゐさお子ども向けの作品に関わろう、出演しようという気持ちもお子さんがいらっしゃったからでしょうか。

亜美そうですね。基本的にプライベートでは、私も親として子どもと一緒に楽しめるところに行こうという感覚なので、子ども向けの作品に携わっていけるのはうれしいですね。私の友達も子どもがいるし、私のファンの方もお母さんになっていることが多いので、ファミリー層向けの作品ならみんなが来ることができるじゃないですか。 この作品は子ども向けの作品に携わるとてもよいきっかけになったと思いますし、みなさんに見てもらえたらいいなと思いますね。

ゐさお私も子供が今、6歳と2歳なのですが、ちょうど上の子が妻のお腹にいるときに、NHKのオトッペという子供向けのアニメの音楽のお話をいただきました。それまでは、子ども向けのコンテンツとか、よくわからないので、断っていたんですが。もし、この仕事が3年続いたら、自分の子供にも「これ、お父さんの音楽だ」とわかる時が来るんじゃないかなって、それってすごく嬉しいなと思ったんです。それがやりがいになるんじゃないかな、と思いました。 でも、それまでは、周りからも子どもコンテンツのイメージはないと言われてたんですけど、くまのがっこうも、そういう仕事をしていたからこそ声をかけていただけたんだと思っています。

亜美オトッペは子供たちが見ていて、すごく影響を受けていて大好きなんです。「オトッペの音楽を作曲した方と一緒にお仕事するんだよ」と言ったら、子供たちは、「え~!!」って言いますよね。「え~オトッペの音楽の人?!」みたいな。

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J-POPにはない三拍子の音楽 一気に姫の世界に入り込める

ゐさお歌稽古で、何か感じたことや、これって何でこうなの?と思うことはありましたか。

亜美メロディー姫の曲って大体三拍子ですよね。三拍子ってあまり歌ったことなかったんです。ワルツのような、ズンタッタズンタッタ。あまり触れることがないので入口に入るのがすごく難しかったです。息継ぎもどこで吸おう、早めに吸って貯めておこう、みたいな。歌唱指導の先生とも、どこで息吸いますか?みたいな相談をずっとしていました。

ゐさお日本では民謡も三拍子なんてほとんどないですもんね、なぜ姫が歌うところが全部三拍子なのか?実はこの劇の鍵となる部分なんです。「ようこそ」という曲の中で、「ようこそ歌と笑顔と踊りの国へ」という歌詞があります。古く、ヨハンシュトラウスの時代は、三拍子が流行りのダンスミュージックだったんですよ。劇中の本はその頃書かれた絵本という設定をしました。実はメロディー姫だけじゃなく、本の中の住人が歌うパートは全て三拍子系で書かれているんです。姫を含む本の中の住人たちは、この本が書かれたであろう何100年も昔の言葉で話すように、当時の流行りのダンスミュージックだった三拍子に合わせて歌い踊るのです。ジャッキーが絡むシーンやそのほかのシーンは現代(?)なので四拍子と言うわけです。別に難解にしたいという訳ではないので、今まで説明もしてこなかったし、お客様も含め「なんか雰囲気が変わったかな?」くらいに感じてもらえれば十分で、たまに亜美さんのように勘が良いい人が居て「あれ?拍子が」なんて思ってもらえたら、そりゃ作家冥利に尽きますね(笑)。じつは亜美さんが初めてなんです。それをこの間の歌稽古のときに指摘されて、非常に嬉しかったです。

亜美なるほど、そうだったんですね。拍子が変わる事で、その世界に入り込めるというか、一瞬にして気持ちの切り替えができる。一気に姫の世界みたいな。難しいなと思いながらも、でも入ってくると気持ちいいんですよねこの三拍子のリズムが。

ゐさお畳み掛けるようなリズムなので、本当に昔流行っていたダンスミュージックだったんだなっていうのは、体感していただけると思います。

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自分が触れてきたのはその中の本当にもう一部だけ 音楽はすごく幅が広い

ゐさおご自身の歌と、今まさに稽古中の音楽劇の歌で、何か違いはありますか。

亜美全部違いますよね。やっぱり歌って幅広いなとすごく感じます。今まで自分が触れてきたのは、本当にもうその中の一部なんだなって。馴染みのない拍子でも、そのリズムに乗せて歌って、しかもそれを自分のものにしなきゃいけない。このメロディー姫の役をいただけなかったら、今後も触れる機会がなかったかもしれない。音楽はすごく幅が広くて、まだまだ自分が未知な世界があることを、すごく感じました。劇中の歌はちゃんとお客さんが聞き取れないといけないですし、言葉ひとつひとつを大事にして歌っています。今までのミュージカルとまたちょっと違った感じで、滑舌よくシャキシャキしようっていうのを心がけています(笑)。

ゐさおえー「好きに歌わせろ!」とは思わないですか?(笑)

亜美ないですね(笑)。それは自分のライブとかでもできますしね。改めて、自分の考え方が変わったというか、歌詞の意味やその大切さを、より知ることができました。

ゐさおまだ稽古段階ですからね。一旦、その役柄の目線や立場から歌ってもらうというのを、やってほしいなと思っています。でも、だんだんメロディー姫が自分になじんできたら、もうそこからは自由に歌ってほしいなと思っています。今はまっすぐまっすぐクセをつけずに(笑)です。

亜美最初はクセをつけないようにと気にかけています。
本番では楽しんで、自分(=姫)の中に入って自由に歌えたらいいなとは思っています。

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デビュー25周年を迎え、今後の活動や本作にかける想い

ゐさお舞台のお仕事は、子育てとの両立はなかなか難しいのかな?とは思いますが、いかがでしょうか。

亜美ありがたいことにたくさんお仕事をいただいていますし、プライベートでは3人の子育てと、正直時間が足りません。
その場についたら、やれることを精一杯やる。
今までは稽古までにセリフも覚えて、入ったら動きだけの確認という感じで余裕をもってできていたんですけど、今はそれが難しい。なので、本当に稽古が大事になってくるんですよ。1日1日が大事なんですよね。

ゐさお亜美さんは今年デビュー25周年ということですが、今後の活動について聞かせてください。

亜美幅広く活動したいな、というのがあって、こういう舞台もこれから再開していきたいなとは思っていました。 25周年がなかったら、そこまで私もメリハリつけてやるってことがなかったと思いますが、ここで一区切り、また違う私の人生というか、ライブもやったりしましたし、新曲もあったりしたので、これと決めつけないで、色んなことに携わって行きたいと思っています。自分の中で走れるコースを増やしていくということをしていきたい。ミュージカルもそのひとつです。

ゐさおお芝居やミュージカルは、やっては消えていくものが多い中で、ピーター・パンみたいにずっと続いていくものあるじゃないですか。この作品もそういうものになっていけたらいいなと思っています。まだまだ去年スタートしたばかりの二年目ですが、続いていって夏休みのミュージカルの代表になって欲しいと思っています。

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